ウエーデュング レスキュー湘南2003
2003年9月21日(日)AM11:00〜PM4:00
神奈川県・大磯ロングビーチ
参加人数:42名

イベント フライヤー&開催概要
TEXT:横山@JGFA志波洲庵




台風15号が南海上に近づいてきた大磯海岸&WRS2003会場
前日までの残暑の陽気から、急激な気温低下&ヒラスズキ状態にて開催強行


屋外でノンビリ進行を予定してたが屋内にて午前11時に受付スタート
会場代は大磯LBの御厚意で格安なので会費は2000円、目標50人!
雨の中で誘導を手伝ってくれたスキッド&アシッドの皆さんに感謝


平田将士・橋本景・小林厚二氏と干潟のエキスパート達、他にも有名な人達ばかり
専門誌の取材陣も続々と到着、横断幕ぐらいは急遽作成、目標60人に変更


第1セッションの前に予定を変更してライジャケ品評&説明会からスタート
1人のアングラーとして会費を払って参加してくれたメーカー関係者達の
熱い開発秘話など様々な有意義な情報も乱れ飛ぶ
落水してから、浮くこと、軽い装着感と特徴も様々だ、使用者の選択が決め手


いよいよ入水開始、事前の調査で長時間は危険という判断
左から水中ケアをする橋本君、市川君、進行の私から諸注意を伝達
3セッションの予定だったが天候の悪化を恐れて、始めから色々な実験を
していく方針に変更、入水後の段取りを参加者と確認していく


膝下程度でも造波プールならリアリティはバッチリ!
海水と淡水の違いが懸念されたが事前のテストで問題なしとの報告


普段は水着のオネーチャン達がワイワイ・キャ〜キャ〜の場所が・・ブキミ


暗い河口やサーフで突然このサイズの波に襲われたらどうします?


ライジャケ無しで転ぶとどうなるか? 一番やりたかった体験です


各自それぞれ色々な条件で溺れてます(手前の人は見事です)
洗濯物は大量ですが、真冬の装備で溺れる事に意義があると思います


渚では不思議なダンス・パフォーマンスも披露されました


プールサイドを堤防&テトラに見立てた落水実験です
お願いしておくと不意に突き飛ばされます


落水後の5秒間を冷静に対処出来るか否かが重要です
知識で知っていても実際に落水するとパニックになる人が続出


道具を持って落水すればパニック度も抜群にアップします
私見ですが「イザという時は道具を捨てる勇気が命を救う最短距離」です


最近流行のインフレータブル式も実際に体験してみました
足の着かない場所に払い出された時などは泳ぐのが困難という事実も確認
もちろん状況もあると思うのですが手動式でもウエーディングには??


セッションが終わり温水シャワーで蘇生された参加者の皆さん


湘南といえば原田さん、取材の皆さんも当然ズブ濡れです


TBSのニュース取材なんかもありました、いつもと逆の立場でコメントNG連発
安倍晋三 自民党幹事長誕生のニュースで地上波は飛んでしまったが
CSのニュースバードでは何回も放送されたらしい(同録入手予定)


大磯町消防署から佐竹救急救命士による「救急心得&蘇生術講座」
平塚庄治郎丸のインストラクターも勤める釣りのエキスパートでもある
・・当日配布の特製テキスト・・

人工呼吸を参加者の多くが体験させてもらえました


知ってるようで、ちゃんとは知らない
中途半端な知識が逆に危険を招く場合も多いという事を知る
みんな真剣

第2セッション開始も大多数の参加者は満腹の様子
数名のディープウエーダー達が接近中の台風の影響が出始めたプールに出撃するも
高い意識のアングラーが多かったので話す話題は事欠かずにダベミに
参加して頂いたメーカー関係の方に代表して感想を聞いたりしながら、
予定を1時間程度オーバーした午後5時ごろ閉会となりました

下の集合写真は某誌のリクエストで解散後に撮影(忘れてた!)
写ってない方にはホント申し訳ないっす。





WR湘南2003はシンクロのプレイベントとして開催されました


イベント フライヤー(開催概要)




開催後記

元々は以前から自分達のチーム内の数人でやろうとした企画だった
春になったら3番瀬でアサリでも掘りながら、ついでに溺れちゃおうか!
みたいな事から始まった話に、俺も、あと友達もやりたいって感じで人数が増えた
安全確保が出来ね〜じゃん! じゃ場所探しだなって事になり話は止まっていた

そんな時に知人の事故の一報が届いた
????????????
彼を知る誰もが「何故?」と思ったに違いない
不謹慎ではあるが私の脳裏には悲しみよりも疑問のほうが大きかった
解決は出来ないだろうがシュミレーションは出来るはず
サーフ・ウエーディング・シーバス・湘南
大磯ロングビーチの波の出るプールなら安全に????を探れるはず
開催は9月に決定、SBMで親交のあるスキアシの三宅&市川君と協力を確認して
大磯プリンスホテルの須貝プール課長に数年ぶりにコンタクトを取る
8月に入ってからの交渉だったが快く良い条件で会場を貸してもらえる事になった
場所さえ決まればイベント屋の本領発揮で時間がないのにムリクリ進行
あとは参加者の確保だけ

4日前の天気予報では晴れ26度、3日前に台風進路変更で直撃も?
盛況で余った金は青い羽根募金に寄付する事に決めていた
赤字の心配はほとんどしてなかった
直前には駿河湾や琵琶湖で不幸な事故が起こり
ライフジャケットという言葉が連日TVから聞こえている
短い告知時間とはいえ目標60人で参加42人という現実

ただ、不思議と赤字の事はどうでも良かった自分がいた
打ち上げと称し、ひたすら旨い酒を近所の飲み屋で夜中まで飲んだ
頭に巣喰う???が取れていく快感というか、犠牲者が残した教訓への対峙
海・魚・釣り、自然と付き合うことへの再発見
キザな言い方だが水中で彼達からのメッセージを受け止めさせてもらった気がする

自分で言うのもなんだが「良い企画&イベント」である
自分のために始めたイベントだが、多くの人にも体験して欲しい
直後には来年の開催はどうでもいいやと思ったりしていたが
本来のオセッカイな性格が顔を出し、今は開催する方向で考えている

最後に今回も様々な人達の協力と応援で無事に開催できた事に感謝


横山@JGFA志波洲庵